あこがれのシトロエン2CVに乗る

  • By yamasaki
  • 7 6月, 2014
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日頃、執筆系の仕事でお世話になっている方がシトロエン2CVを所有しています。先日、その勇姿を拝見すべく猛暑の中を約2時間かけて出かけていきました。

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以前、僕が2CVを経験したのは、90年代の中頃、パソコン通信NIFTYの輸入車フォーラムのオフ会でした。当時、ZXというバネサスペンションの小型シトロエン(ゴルフと同じカテゴリ)に乗っていた僕としては、2CVのことは大いに気になっていました。オフ会参加者の2CVオーナーのご厚意で運転させていただいたのですが、ハンドルを切るとワンテンポ遅れてサスが外側にムニュッという感じで沈みながらコーナーを曲がるあの感覚は、今でも覚えています。今回も同じでした。

ゴムを利用したクッションのシートは、お尻に優しい座り心地で、粗い目のキャンバス地がとてもお洒落で「道具感」に溢れていると同時に農民のための「こうもり傘に4つの車輪を付けたクルマ」というこの車の開発テーマがヒシヒシと伝わってきます。

開発コンセプトの中には、「カゴ一杯の生卵を載せて荒れた農道を走行しても、1つの卵も割ることなく走れるほど快適で乗り心地がよいこと」という条件があったそうですが、まあ、乗り心地に関して言えば、「良いのか悪いのかわからない」というのが正直なところでした。

サスは確かにふわふわ感があるのですが、とにかく室内室外四方八方全方位からガタピシゴーゴーとノイズのカタマリが怒濤のごとく押し寄せて来て、ボディ全体が振動に打ち震えている感じなので、乗り心地云々以前の問題でした。ただ、2CVが登場した当時は、これで十分快適だったのかもしれません。今の車が快適になりすぎてそれに慣れてしまった自分を自覚させられました。

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猛暑の中、屋根の幌を空けて走りました。はっ、速い!何もそんな飛ばさなくても!と思ってメータを覗き込むと50キロも出ていません。体感速度はすでに100キロです。オーナー氏によると、「100キロ出る」とのことなので、その際の体感速度は、おそらく200キロくらいなのでしょう。恐るべし2CVです。

クランク回しによる手動エンジンがけにも挑戦です。なかなか簡単にはかかりません。「じゃ、ちょっとズルいですが」といいつつオーナー氏は、セルモーターで一度エンジンをかけてから、止めます。そして、再度手動で挑戦すると今回は見事にかかりました。

クランクを回す際、気をつけないとクランクが勢いよくはね戻って手を怪我することががあるそうです。昔、2ストロークエンジンのモトクロッサーのキックスターターで経験した「ケッチン」ってやつが脳裏をよぎりました。あれは痛かった。

【追記】
ケッチンは、「4ストローク特有のものでは?」というご指摘を頂戴しました。私の記憶違いかもしれません。

こんどは、幌を閉めて走り出します。幌の構造は驚くほど簡単でよくこれで雨漏りしないものかと驚きます。「雨漏りは一度も経験してない」とのこと。私は、これまで4台のモダンシトロエンを乗り継いでいますが、そのうち2台で雨漏りを経験しています。C5のときなどは、ある朝、乗り込んだら助手席の足下が池になっていました。恐るべし2CV。

幌は、金具を使った正規の止め方以外に、室内から巨大な事務用クリップで幌の端とフロントウインドウ上部のフレーム部分を挟みます。それをしないと走行中にバサッてな感じで幌がめくれあがってしまうそうです。

幌を閉めたので室内が静かになったかというと全然そんなことはなく、空けているときとまったく変わりません。広い幹線道路に入った2CVは、快調に走ります。快調すぎて、怖いです。「ああ、このぺらぺらのボディじゃあ、ここでぶつかったら一瞬にして死ねる」というフレーズが300msecのディレイを伴って脳内をサラウンドします。

一応、シートベルトはあるのですが、「ぶつかったらこんなもん何の役にも立ちません。ははは…」というオーナー氏の乾燥したジョークにこちらも、ははは…と中身のない空虚な笑いで返します。さすがに加速は快調とは呼べませんが、一度、速度に乗ると600ccのエンジンでも軽い車体のおかげでスイスイと周りの車を追い越します。でもやかましいです。

ああ、欲しくなりました。我が家の近所にあるラテン車専門の中古車屋さんに下記のような物件があります。魅力的です。ただ、この物件、かれこれ3年くらい前から雨ざらしになったまま置かれています。大丈夫なのでしょうか?

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【追記】このブログを書い翌々日、この物件が突然リストから落とされてリンクが切れてしまいました。売れちゃったのですかねえ。ならばということで、別件で2CVチャールストンも出ているのでそちらをご紹介します。

【追記の追記】今日(2014年6月10日)お店の前を通ったら、白い2CVはまだ展示スペースに置かれていました。

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これを所有するには、幾重にも重なるハードルを越えなければなりません。まず、私がメインで乗っているセダンと妻の三菱の軽自動車は、リストから外すわけにはいきません。今の軽を気に入っている妻に軽を売って2CVにしろとは言えません。ならば、私のセダンを2CVにするという方法論もありますが、さすがに、私は、快適なセダンから2CVに乗り換えるだけの決断力と行動力を備えるだけの一角の人物ではないのです。

パーキングスペースの問題もあります。自宅の駐車場はなんとかすれば3台は停められなくはないのですが、かなり無理があります。いや無理です。そもそも、今、これだけのお金をポンと車という趣味に払えるだけの財力は私にはありません。購入したらしたで税金や保険料が必要になるでしょう。

う〜ん、でも今後2CVを手に入れられる機会は今後どんどん少なくなります。どーしたものでしょうかねえ。

Categories: automobile

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