日本からSpotifyを聴く方法〜洋楽好きには天国のようなサービスだよね

【文末にSpotifyの利用規約に関する追記があります】

Spotifyを聞きながら仕事していると、仕事になりません。

Spotifyには、「Radio」というサービスがあって、好きなアーティストのStation(ラジオ局)を設定すると、関連性のある、あるいはそのファンに聴かれている、他のアーティストの楽曲が次々と流れてきます。その選曲(アルゴリズムで自動で行われているそうです)が実に的を射ているわけで、次の曲がかかるたびに、仕事を中断してアーティスト名を確認して、場合によっては、Web検索して、素性を調べたりします。
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で、そのアーティストの曲だけを連続して聴きたくなったら、アーティスト名をクリックすると、アルバムが表示されるわけですね。全曲聴けてしまいます。いや〜、これはもうたまりません。

場合によっては、一目惚れならぬ、一聴き惚れして、その場でiTunesで購入しちゃったりします。原稿書きながら聴いていると全然、筆が進まないから困りものです。

現在、無料の会員としてSpotifyを利用しています。なので、何曲かごとにコマーシャルが入ります。私は、プログレとか英国・欧州系の曲をよく聴くのですが、そういった曲の合間に、やけに陽気でヤンキーなナレの入ったコマーシャルが流れて来るのは、世界観ぶちこわしで興ざめなんですが、タダで聴かせてもらっている身の上で、文句は言えません。バチが当たります。

コマーシャルがヤなら、月額4.99ドルの「Unlimited」があります。それに加えて、スマホやタブレットでも聴きたければ、月額9.99ドルの「Premium」も用意されているわけです。下の図は、iPhone版のアプリです。

VPNソフトウェアを使って日本から会員登録する

さて、ここで「えっ、Spotifyって日本からは会員登録できないでしょ?」と疑問に思った方も多いかと思います。答えは簡単で、TunnelBearのようなVPNソフトウェアを利用して、ユーザー登録しちゃいます。
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Spotifyの場合、Webブラウザからのアクセスは、毎回IPアドレスをチェックしているようなので、VPNを介さない日本からのアクセスだと、「あんたの国では、サービスしてないよ」と言われてしまいますが、パソコンの専用ソフトからのアクセスであれば、一度、ログインしてしまうと以後、問題なく利用することができます。

これは、会員が海外旅行しても聴けるように、というポリシーのようです。このあたりがPandoraとは異なる部分です。ただし、無料会員の海外旅行は、14日以内までと決められており、使い始めてから14日を経過するとIPアドレスのチェックが入り、アクセスできなくなります。

その時は、再度、VPNソフトウェアを経由して専用ソフトを起動すれば、ばっちり復活します。Premium会員だと、こういう制限はないみたいですし、スマホからでも聞き放題のようです。

日本から利用すると違法なのだろうか?

Spotifyのような日本でサービス開始していない音楽サービスを市井のユーザーとして利用することは、著作権法的に違法なのでしょうか。「Spotifyを日本で聴いた場合の違法性について」を読むと、ストリーミングを聴いている分には、著作権的には問題ないようです。ただし、この記事では、追記追記で、ロジックが揺れているので、最終的にどっちなんだ〜、という感じですが、まあ、それだけグレーな領域で「現状の法律では答えがない」ということでしょう。

洋楽好きにとって極楽のようなサービスが目の前にあるのに、それを利用できないなんて、蛇の生殺しです。というわけで、現状では、違法と断罪されないのであれば、インターネット利点を大いに利用して、この素敵なサービスを活用すべきだと思うのですね。

日本ではいつになったら開始されるの?

日本で始まりそうで始まらないのは、原盤権者との交渉が難航してるのかもしれません。著作権使用料的には、3.5%とかそんなもんなんでビジネス的には、問題ないでしょうからね。

それにしても、現状、L’Arc〜en〜Ciel、Utada、X Japan、Hyde、Borisといった日系海外進出組も聴けるわけですから、海外向けにはOKだけど、日本ではだめよ、という日本メジャーレーベルの姿勢の現れですかね。

以前のiTunesと同様で、黒船の上陸を水際で阻止している間に、自分たちで自分たちのコントロールできるサービスを作り上げちゃえ、という考え方なのでしょう。

制作者とアーティストは儲からないよね〜

ユーザーとして利用するには、とてもすばらしいSpotifyですが、音楽制作者としては、こういうサービスの台頭はちょっとばかり悲しい現実があります。

私の会社では、純邦楽系の独自の音源を海外のアグリゲーターを通じて、この手のストリーミングサービスに提供しているのですが、いや〜、ダウンロードと比較して売上げは10分の1ですよ。ちょっと悲しいくらいに少ないのですね。

CDから配信に移行して、売上げが減少し、こんどは、ストリーミングへの移行で10分の1ですから、ビジネスとして音楽を作るインセンティブが働きません。

実際、海外でも有名アーティストの中にはこの手のストリーミングサービスに楽曲を提供していない人はたくさんいるわけで、確かに、10分の1じゃあその気も失せるというものです。儲かるのはプラットフォームばかりなのかな。

【2013年6月12日追記】
自分の中では、ストリーミングサービスからの収入は、ダウンロードと比較して10分の1という感覚がありましたが、数字と首つきあわせて真剣に計算したら、なんと!100分1〜200分の1というすさまじい結果が出ました。いやはや、恐ろしいことです。ちなみに、文中で「CDから配信に移行して、売上げが減少し」とありますが、確かにCD時代に比べ、全体の売上げは減少しましたが、1曲、1アルバムあたりの収益は増えている例もあります。一概には、言えない部分もあるわけですね。

【2015年2月18日追記】
この記事を公開した当時と比較してSpotifyへの関心が高まっているようで、最近この記事へのアクセスが多いので以下の注意書きを補足することにしました。

Spotifyの利用規約の8条に「circumventing of any territorial restrictions applied by Spotify」という項目があります。「Spotify提供地域以外から迂回して登録するな」的な意味だと思います。したがって、現状、日本からVPNや串を利用してユーザー登録することは利用規約に反した行為です。
ある人によると「日本からSpotifyを利用している人は3万人を超えている」という情報もあるのですが、とにかく、現状では利用規約違反であることを認識した上で自己責任でお楽しみください。

【2015年6月14日追記】
Spotifyの音楽やプレイリストを共有するサイトです
http://www.myplaylists.jp

【2015年10月15日追記】
Spotifyの日本上陸が近いようです。3〜4曲ごとに挿入される音声CMがすべて日本語になっています。その内容も、「Spotify Premium。日本での正式サービス開始と共にスタートします」とか「もう少しの我慢。日本でSpotifyが正式に始まるまでは」などと言っています。楽しみですね。

Categories: digital, sounds

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