2004年10月29日

Live365の日本語サービスがスタート

11月1日よりLive365の日本語サービスがスタートする。世界最大のネットラジオポータ
ルにおいて、言語というハードルが取れることで、日本のネットラジオ文化が一歩も二歩も前
進するかもしれないという予感に、まずはこのニュースを歓迎したいと思う。

だが、以前からのLive365ユーザーとしては手放しで喜べない部分がある。特にブロード
キャスターにとっては、微妙な状況なのだ。いや、リスナーにとっても喜べない話だ。

Live365日本語サービスを担当するプロデューサー(匿名希望)の話では「これまで米国の
Live365でブロードキャストを行なっているユーザーはそのまま継続して利用可能」と説明
する。ひとまずは安心。

ただ、問題は日本からのリスニングによるアクセスが全て有料となる点だ。「日本からのIP
パケットは一度日本語サーバーを通過するので、リスニングするだけでも、これまでのよう
に無料で聞くことができなくなる」(プロデューサー)。

日本のブロードキャスターとそのリスナーの関係というのは、僕が運営するような無名の放
送局でも無料だから聞いてくれていたわけで、それが有料でしか聞けないとなると、誰も聞
いてくれなくなるということを意味する。

僕の局のように友人知人しか聞かない不人気なものであれば影響は少ないが、最近は、不特
定多数の固定のリスナーが存在する人気局も多い。そういったブロードキャスターにとって
は死活問題であろう。

これに関して件のプロデューサーは、「日本語サービスを健全に、永続的に運営していくた
めには課金モデルがベストな選択だと思っている。理解して欲しい」と訴える。

以前のコラム「音楽業界を革新するか?アップルの音楽配信サイト」では、音楽業界のテリ
トリービジネスの弊害を訴えた。実は、この問題の背景にも「代理店制度」というテリト
リー構造が大きく横たわっている。

つまり、日本語サービスを運営する会社(社名非公開)が日本に存在するという現実があ
り、その会社がLive365サイドと、日本の包括的な代理店契約を結んだ以上、日本のリス
ナーが米国版Live365から直接無料で聴取されては代理店契約の意味がなくなるわけだ。

ボーダレス化されたネットの世界とリアルな世界のビジネス慣習との間に横たわる大きな溝
の存在をここもでもまざまざと見せつけられてしまった。それにしても、ブロードキャス
ターとしてだけでなく、Live365のヘビーリスナーでもある僕にとっても、聴取までもが有
料化されたことの打撃は大きいモノがある。

ブロードバンドラジオ「BiBio」なんていう製品にとっては、無料で聴けるLive365は魅力あ
るコンテンツのはず。それがなくなるわけだから、大きな打撃になるのではないだろうか?

Posted by yamasaki at 2004年10月29日 16:30 | トラックバック
コメント

ちん@AirBonchiです。ショックです。
放送する方が費用を払うのは当然としても、聴く方もすべて有料となればやる意味があるのかどうかすらわかりません。FMでも聴いていた方がよいですものね。それに見合うバリューが草の根ステーション単体ではありません。逆に言えば総数(ステーション)としてのバリューということなのでしょうが。

日本向けの課金ビジネスとして成立したいならば、日本人好みのステーションなどあらかじめある程度用意するなどが必要かと思いますが。そこらも?

あわてて書きましたので意味不明な点もあるかと思いますが、目の前真っ暗でございますね。

Posted by: ちん at 2004年10月29日 17:00

さっそくのコメント感謝です。
日本人好みのステーション(J-POPが流せる?)は、リリースにもあるように、著作権がらみの問題で、先が見えない状況のようですね。

Posted by: 山崎潤一郎 at 2004年10月29日 17:28

やはり、リスナーは有料になるのですね・・・。
手放しで喜んでいたら・・・・。
つたない英語力で、有料???と読めたのですが
なにかの、間違いでしょう。そんなわけあるはずない、と
自分の英語力を疑っていたのですが・・・。
それにして、無料で聴くことができないなら、まったく魅力がないですね。

Posted by: ani at 2004年10月29日 17:42

日本語サービスを健全に、永続的に運営していくた
めには

って、別にこんなことになるのなら日本語サービスいらない気がしますね。
英語がわからなくても聞けるようにと各放送局共に親切にガイドライン置いたりしてるし。

Posted by: ゆーと at 2004年10月29日 22:26

まさにBiBioでLive365を聴いてますが、この対応はどうなるんでしょうね?元々、サン電子がLive365と提携してるスキームの筈なので、サン電子から何かしらの対価が払われているという認識なんですが。

Posted by: 木彫り熊 at 2004年10月30日 08:30

BiBioの担当者からは「いまのところ、だいじょうぶ」との一報をもらってます。ただ、サン電子の方も、今回の日本語サービス開始に関する情報を多く持っているわけではないようなので、今後、どう転ぶかわかりません。まあ、Live365が全てじゃないですから…
私は、以前はLive365よりSpinner.comの方をたくさん聞いてましたし。
【追記】ちょっと聞かない間に、なんと!Spinner.comはネットスケープといっしょになっていました。

Posted by: 山崎潤一郎 at 2004年10月30日 10:36

私のラジオ局「Radio Real World」は、ちょうど10月31日が利用料支払いの区切りのタイミングだったので、解約してしまいました。
残念です。

Posted by: 山崎潤一郎 at 2004年10月30日 10:43

Live365サービスを広めるためじゃなく、潰すためですかね。
有名どころでは、ディズニーの対宮崎アニメ戦略みたいな。

Posted by: Gim at 2004年11月01日 11:05

11/2現在、普通に聞けている模様です。
HPも変化なく別段どこに記事がのるでもなく。という現状ですね。

Posted by: ちん at 2004年11月02日 03:57

確かに現時点では、聞けてますね。
Air Bonchiもバッチリ聞けます。
どうなってるんでしょうね。

Posted by: 山崎潤一郎 at 2004年11月02日 08:37

いつも楽しく拝見させてもらっています。
Live365の日本語版始めるにしても有料とは・・・。
ビジネスモデルが理解出来ないです。
ネットラジオのビジネスモデルとしてはイギリスのHeart FMなどのように普通のラジオ番組CM付きで低速度なら無料、CMも入っていないものなら有料とステージを区分するしかないような気もします。
しかしその場合、日本のユーザーがお金を払ってお店で流したらどうなるんでしょう?
今までの山崎さんのblogを拝見してると、配信者属性地主義ならイギリスで払っているから、JASRACがお店に来ても払う必要がないですよね。早くいい意味での法整備が進んで欲しいです。

Posted by: Kunny at 2004年11月02日 19:13

お世話になっております。

「LIVE365」日本語サイトでは、日本からの放送局はリストにも載っておらず・・私の局はFUNKカテゴリで、2ページ目にあったはずが掲載されておりません。

しかし、従来の英語サイトから、試しに新たなIDを取得してログインしてみても、FUNKカテゴリで、2ページ目に私の局はリストアップされております。

従って、日本語サイトから入ると2週間のお試し期間終了で、無料では聴けなくなるということでしょうが、従来の英語サイトからの登録・ログインであれば、今までのように無料で聴いて頂けるのではないでしょうか?

日本からのIPでジャッジされるというよりも、日本語サイトを使うか?英語サイトを使うか?で、無料or有料が別れてくるのではないでしょうか?

以上、希望的観測ではありますが・・。

Posted by: テリー at 2004年11月03日 03:30

いろんなコメントを読むと有料にしなければならない理由がどこかにあるのかな~と思いました。

というのは、私は大学にいる時に音楽著作権を調べてきましたが、日本で有料放送するには日本の法律がネックになっていると思います。

Live365は無料で提供し続けたいけど、合法でやる為には今はリスナーから料金を取ってJASRACが文句をつけた時に準備しておく措置だと思います。

これは私の考えですが、Live365が日本で大ブレイクして広告媒体として運営できれば、リスナー料金は無料になる。無料プランが出てくると思います。

Live365を非難するよりも、応援してあげても良いんじゃないかな。と。。

ソフトバンクやlivedoorなどには買収されない独立したものとして頑張ってもらいたい。。。

3年以上Live365のファンである私としては、支援していきたいと思います。

Posted by: jump at 2004年11月27日 15:26

「JASRACが文句をつけた時に準備しておく措置」
するどいご意見だと思います。
JASRACは、母体が外国にあると、面倒なので文句をいいませんが、運営組織が日本にあると見ると、「取れるところから取ってやれ」という感じで、必ず接触してきます。
今回の日本版Live365も運営母体は日本の会社ですが、表向きは米国でやっていることになってますね。
まあ、その気になって調べればどこが運営しているのか誰にでもわかります。

Posted by: 山崎潤一郎 at 2004年11月28日 17:17

>まあ、その気になって調べればどこが運営しているのか誰にでもわかります。

というか、
かなり安易に露呈している気がしますね(苦笑)

Posted by: mack at 2004年12月06日 21:38

HPが関与の噂

Posted by: koko at 2005年01月06日 09:42

koko様のHPって、Hewlett-Packardの事ですか?
私もLive365Japanが気になっていて、直接UsのLive365にmailでいつ日本で開設されるかを質問したところ、今年05年2月とreplyかえってきました。この辺のいつ開設されるのか?なぜこんなに開設が遅れているのか?ご存知ないでしょうか?
danhattori

Posted by: danhattori at 2005年01月10日 21:18

山崎様
私danhattoriは、Live365Japanが、始まったら邦楽は無理としても、洋楽とか、インディーズ自作曲なんかを配信したいと心待ちにしているものです。今年になり、USのLive365にMailで「いつ日本サイトが開始されるか」聞いたところ、「2月に...」みたいな返答がありました。 が、もう2月になってしまいました。
山崎様の方で日本サイトの開始について、情報があるようでしたらこのブログ等で教えていただければと思っています。もし、日本サイトの開始が遅れるようでしたらUSのサイトで配信開始しようとも考えています。

Posted by: danhattori at 2005年02月09日 16:13

そうですね。日本版がなかなか始まりませんね。
ただいま、日本側のプロデューサーに問い合わせをしていますので、詳しいことがわかり次第ここで紹介します。

>インディーズ自作曲なんかを配信
自作曲ですか。いいですね! 私もギターをつま弾くたびに、フレーズは思いつくのですが、曲としてまとめるまでの根気がなくて…
配信を開始したら聴きます。 

Posted by: 山崎潤一郎 at 2005年02月11日 11:46

ご回答ありがとうございます。
もう少し待ってみます。自作とか、昔(30年くらい前)からの友人(二人)がまた曲作り出したんで、その曲とかを配信したいと... 
ちょっと話は変わりますが、最近屋根裏から、その当時70's80'sのレコードを引きずり出してPCに取り込み作業中です。
(レコードは、アナログ好きな友人に譲る予定)

Posted by: danhattori at 2005年02月12日 00:22