ハモンドオルガン再現へのこだわり「フォールドバック」とは


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ハモンドオルガンの実機には、「フォールドバック」という仕組みがあります。これは、可聴範囲を超える低音や高音を出さないようにするための仕組みです。

たとえば、16フィートのドローバーだけを引き出して、E2あたりから下に向かって鍵盤を順に押してみましょう。すると、すると、C2→B1で、いきなり1オクターブ音が上がっています。

逆に、1フィートのドローバーだけを引き出して、F4→G4と弾いて下さい。ここでは1オクターブ下がります。これがフォールドバックです。ちなみに、Pocket Organ C3B3で試すときは、パーカッションをオフにしてください。

こうやって、音を繰り返すことで、可聴範囲を超える音を省略し、細くなりがちな高音域の音を太く、過剰に響きがちな低音域を引き締める効果があるわけです。このあたりが、他の電子式オルガンとは一線を画するハモンドオルガンの特徴でもあるわけです。

また、これによりただでさえ重くなる要因のトーンホイールの枚数を減らすメリットも付随します。61鍵で各9つのドローバー(倍音)を発しようとすると、単純計算で109枚のトーンホイールが必要ですが、この仕組みにより91枚で済むわけです(12枚のペダル専用を含む)。

もちろん、Pocket Organ C3B3もこのフォールドバックを完全再現しています。あるハモンドオルガン弾きのジャズプレーヤーは、Pocket Organ C3B3を試して、イの一番にこのフォールドバックを確認し、再現していることに驚いていました。やはり、知っている人は知っています。

Pocket Organ C3B3のライバルである、「Organ+」は残念ながらこれを再現していません。ちなみに、GarageBandは、バッチリ再現しています。さすがです。

実は、Manetron Mark IIの「8Voice Chorus」にもこのフォールドバックの仕組みがあります。F4→G4でいきなりオクターブ下がっているのがわかると思います。

以下のYouTube動画を見ると、実機でフォールドバックを試している人がいます。

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