Googleマップの渋滞情報は使えるのか?カーナビの光ビーコンと対決!

結論からいうと、「使えます」
噂によると、Googleマップの渋滞情報は、日本道路交通情報センターとかVICSとから取得したデータをマップ上に投影しているのではなく、一般ユーザーのスマートフォンや携帯電話などから得た位置情報を解析して独自に提供しているとか。ただし、一般ユーザーの位置情報と言っても、匿名化されたデータなので、プライバシー系の問題はないのでしょう(たぶん)。まあ、プライバシーのことを言い出すと、光ビーコンも双方向機能を利用して通過する車から匿名IDを取得しているわけですから、似たようなものです。

Google側からすると、一般ユーザーのスマートフォンが移動する様子は、ほぼ完璧に把握できるのでしょうから、それはそれは、きめ細やかで正確な渋滞情報が得られるわけですよね(たぶん)。だからでしょうか、幹線道路でもなんでもない近所の道のノロノロ運転状況までしっかりと反映されているので驚きです。

一方、カーナビでは90年代からおなじみのVICSによる渋滞情報ですが、経験則的に見るとけっこう、いい加減です。最初は、情報の提供時間と現地通過時間のタイムラグがあるために、その間に状況が変化してしょうがないのかなって思っていましたが、これまでの経験ではそういうのは少なく、最初からいい加減なことが多いような印象です。

たとえば、光ビーコンで提供されている図形情報では、進行方向少し先の情報が表示されます。これがまた、的中率が低いのですね。たとえば、写真は、2キロ弱先の野川という交差点から、そこから約1.2キロ先の子母口という交差点の間が渋滞していることを示す光ビーコンの図形情報です。

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走行中こういうのがいきなり表示されるのですが、こんなところが渋滞するのって変だなあ、と思って、近くのコンビニの駐車場にクルマを止めて、ほぼ同じタイミングでGoogleマップの渋滞を見ると、下の図のように、何も表示されてません、該当する部分は緑のラインでスムースに流れていることを示しています。

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で、クルマを走らせると、全然渋滞なんかしていないんですよね。光ビーコンの情報が表示されてから、せいぜい、3〜4分してその場所を通過したので、まさかその間に一気に渋滞解消したなんてことは、あるかもしれませんが、確率としては低い気がします。まあ、一瞬混で一瞬に解消なんてこともあるかもしれませんが…。

もう一例あります。下の写真は、500メートル先の交差点が渋滞していることを示す、FM多重と光ビーコンのVICSが仲良く渋滞を知らせている画面の写真ですが、例によって、約30秒後にその交差点を通過すると、渋滞なんぞはまるっきりありませんでした。というわけで、カーナビの渋滞情報をまるっきり信じていませんです。

ただ、光ビーコンは、「この先渋滞していないよ〜」という、ルートが赤くなってない図形を表示する場合もあります。そのような場合でも、実際には渋滞して困った、という記憶もないことから、「渋滞なし」という情報を知らせる意味では的中率が高いのかもしれません。とはいえ、赤いルートの図形の方が記憶に残りやすく、それでもって、間違っていたら余計に記憶に残るので、私の中で「VICSは当たらない」とイメージ付けられてしまっているのかもしれません。

ちなみに、この例は、横浜市や川崎市の話です。場所・時間帯によって正確さにバラツキがあるのかもしれないので、そうだったらごめんなさい。

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