まる11年酷使しても不具合を感じないアーロンチェアの優秀さ

11年前に大枚はたいて「エイヤッ」で購入したアーロンチェアですが、時間がたつにつれモノの良さを実感しています。毎日10時間はほぼ必ず、75キログラムの私の体重を支えているわけで、にもかかわらず、目立った動作不良や破損はありません。独自のメッシュの張り地による背もたれや座面のクッション性は、まったく購入時のままです。
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体重を移動すると多少ミシミシいうのと、シリンダーの付け根の部分がビミョーにアソビが多くなった(がたつきが増えた)ような印象はありますが、それにより、快適性が損なわれるようなことは感じていません。

以前、使っていた、日本の有名事務機メーカーのチェアは、5年を経過したあたりから、ガタピシ感を意識し始め、ウレタンスポンジがへたったのか、座面が頼りなくなり、おしりに痛みを感じるようになりました。このチェアにしても、けっして安価ものではなく、確か6万円近く投資したように記憶しています。それに比べるとさすがに世界で認められたチェアだけのことはあります。

アーロンチェアは、座り仕事の多さからくる腰痛対策として購入したのですが、その効果がどうなのかは他にも腰痛の原因はあるので、よくわかりませんが、何にもまして、座り心地の良さに大満足です。思うのですが、単に座り心地が良いというだけでなく、自分の体型に合わせてバッチリと調整ができる、という部分が快適性につながっているのでしょう。

実際、私の場合、moda en casaで購入したとてもリーズナブルな大ぶりのデスクに合わせて、座面とアームの高さ、アームの角度、ランバーサポートの位置をしっかりと調整しています。

そうやって試行錯誤して、たどり着いたセッティングは、座面を低めに設定し、アームの高さを高めにして、アームに肘を置くと、パソコンのキーボードに向かって水平に腕が伸びるように設定しました。これにより、肘が基点となってブラインドタッチの位置関係がブレることなくミスなくタイピングできるわけです。
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「パソコンのキーボードは、キータッチの気持ちよさこそが正義だ!」で紹介した「Apple拡張キーボード II」の快適性と相まって、執筆環境の快適性はバッチリ整っているわけです。あとは、文章の才能があれば言うことはないのですが、こればっかりは、アイテムをそろえて解決できる問題ではないですね。

米国系のIT企業に取材に行くと、会議室のチェアの全てがアーロンチェアだったり、米国の映画やドラマに登場するオフィスシーンでは、アーロンチェアをよく見かけるわけで、オフィスでの健康被害問題に敏感な国では、やはりこのチェアを選ぶんだなあ〜などと思うこともあります。

さて、大満足のアーロンチェアですが、ヘッドレストがない点が欠点と言えば欠点です。仕事中、眠気に襲われたら、チェアの上で我慢することなく、仮眠してしまう私ですが、ヘッドレストがないので、背もたれを倒して、オシリを前方にずらして、背もたれの端に無理矢理首を乗せて寝ています。だいたい仮眠は、5分〜10分程度ですが、オシリと首が痛くなってしまいます。
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と思っていると、最近、アーロンチェア専用ヘッドレストが販売されていることを知りました。楽天のショップで1万4800円ですが、ちょっと悩みます。ヘッドレストを必要とする場面は、居眠りくらいなものですからね。そこに1万4800円を投資する価値はあるのか、ちょっと迷います。

もうひとつ、注意すべき点があります。自重があるので、直に設置するとフローリングを傷めます。私の場合は、ニトリで購入したビニール製の木目調マットを敷きその上で使ってます(上の写真の波打っているマットがそうです)。11年使ってますが、フローリングは傷んではいません。

高い買い物でしたが、アーロンチェアそのものは、ときを経るに従って、良い買い物をしたと思わせてくれるに十分な逸品です。

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